「自分らしく生きています」と断言できる人ってどれくらいいるのでしょうか?
意外と少ないかもしれません。
だからこそ「自分らしく生きる」ことに憧れたり、こだわったり、考えたりする人が多くなっています。
そもそも「自分らしく生きる」とは何なのでしょうか。
あなたはどういう時に自分らしいと感じますか?
自分らしいとは、楽しい、嬉しい、わくわくするなど自分にとって心地良い感覚の状態です。
そういう時、人は「自分らしく生きている」と感じるのです。
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自分らしさを大切にする
「自分らしさ」は「好き・嫌い」でつくられていると言ってもいいかもしれません。
好き嫌いには理由がありません。
理由がないから正しいも間違いもありません。
論理を超えた自分の本質が、ただそう感じているだけです。
好き嫌いは「自分」をかたち作るうえで、とても重要な要素です。
心地いい状態でいる為に「好きなことをする」「嫌いなことはしない」というのはとてもシンプルです。
ですから、自分の感覚に意識を向けましょう。
自分の感覚を尊重するということは、自分を尊重することにもなります。
自由に感じることを許容して、その感覚を尊重して行動することで「自分らしく」生きることができます。
なぜ自分らしく生きられないのか?
1.自分の好き嫌いに忠実に生きていない
「自分らしくない」と感じている人は、自分の好き嫌いに忠実に生きていないからかもしれません。
やりたく無いことをイヤイヤやっていたり、好きなことを我慢したり、後回しにしているのではないでしょうか?
2.自分がわからない
そもそも自分が分からないという状態に陥っているかもしれません。
なぜ、自分が分からなくなってしまったのでしょうか。
この場合、自分の感覚を尊重していないことが原因です。
周囲のニーズに応えることを優先するあまり、自分が何を感じているのかわからなくなっているのです。
本当の自分の想いを抑圧して、蓋をして、隠している状態です。
3.周りに流されている
環境や他者の影響を受けて、他人軸になっています。
自己肯定感が低く、他人に依存している状態かもしれません。
自分で自分のことが決められないので「自分らしさ」からは遠く離れています。
4.自分が嫌い
自分のことが嫌いな人が「自分らしく」生きられないのは当然のこと。
「自分が嫌い」とまではいかなくても、自信の無さや必要以上の不安を抱えている場合「自分らしさ」からは遠いですね。
5.自己肯定感が低い
自己肯定感が低い状態というのは「自分を否定」している状態です。
「自分らしく生きよう」といくら自分の感覚に意識をむけていても、「どうせ私なんか…」と自分を責める自己憐憫の思い癖があると、「自分」そのものを受けいれることができません。
「自分」を受けいれられないのですから、当然「自分らしく」生きることもできませんね。

自分らしく生きるコツ
1.好き嫌いに忠実に生きる
もちろん日常生活において、常に好きなことだけで生きていけるわけではありません。
好きという感覚どおりに行動できない時もあります。
しかし、そんな場合でも「イヤだな」という感覚を認めた上で、理由があって違う行動を選ぶのだと意識できたらどうでしょう。
「イヤだな」という感覚を抑圧してイヤイヤ義務感で行動するのは「自分らしくない」かもしれませんが、「イヤだな」という感覚を感じながらも、状況を判断して主体的に行動を選択するのは「自分らしい」ですよね。
2.自分を優先する
自分が心地よくいられること、自分が機嫌よくいられることを優先しましょう。
自分らしく生きている幸福度は、そのまま周囲へ伝染していきます。
あなたの幸せは、そのまま周囲の幸せなのです。
『ゲシュタルトの祈り』
私は私のために生きる
あなたはあなたのために生きる
私は何もあなたの期待に応えるためにこの世に生きているわけじゃない
そしてあなたも私の期待に応えるためにこの世にいるわけじゃないでしょう
私は私
あなたはあなた
でも、偶然私たちが分かり合えるならそれは素敵なこと
たとえ分かり合えなくてもそれもまた同じように素晴らしいこと
~Frederick Perls~
3.理性をつかって自分を観察する
あなたの感情は、過去につくられた思い込みや信念、価値観、信念などが反応しているだけです。
成長のプロセスにおいて、家族・地域・学校といったコミュニティ内での体験によってつくられた、過去の自分が勝手に反応しているだけなのです。
ですから、今の自分にとって必要のない反応ならば、その感情をいったん脇においてください。
そして「自分らしく」あるために本当はどうしたいのか? と自分に問いかけてください。
4.自分の「嫌い」「ネガティブ」と向き合う
自分らしいとは、楽しい、嬉しい、わくわくするなど自分にとって心地良い感覚の状態です。
とはいいましたが、実は自分の「嫌い」「ネガティブ」な部分にこそ、自分の本質が隠れています。
苦しい、悲しい、辛い、嫌だ…。
そんな自分の感情に寄り添っていくと、本質のあなたにつながり、「嫌い」も「ネガティブ」も統合され自己一致していきます。
5.自己肯定感を高める
ありのままの自分を受けいれることです。
どんな自分も自分だと受けいれることができれば、どんな状況・環境であっても「自分らしく生きている」と感じられます。
たとえ目の前のできごとが、一見マイナスに見えたとしても「ちょうどいい事が起きている」と捉えることができたら「自分らしい」行動をとることができます。
最後に
生まれたばかりの赤ちゃんは「自分」そのもの。
その後の成長のプロセスにおいて、後天的に蓄積された情報によって「わたし」という「個」が形成されていきます。
家族や地域や学校などのコミュニティから影響を受けた価値観や思い込み、信念、概念によってつくられた「わたし」という「個」は赤ちゃんの時の「自分」とは分離しています。
「自分らしく生きる」ということは、分離した「わたし」から「本来の自分に戻る」という生き方かもしれませんね。

